Special-09,5/7up-
構成:安部実奈
主人公・ひかりに、演じるほどにのめり込んでいった、という片山瞳。
前回の3つの質問に加えて、後半の今回は、作品を経て、生まれ変わった女優・片山瞳の現在の心情にクローズアップした。
前回の3つの質問はこちらをチェック。
■Q4■ 初監督作品に松田美由紀がこだわったのは、揺れる女性の心情の表現と、そして美と毒が交差する独特の世界観。主演として、いち鑑賞者として、好きなシーン、印象的なシーンは?
□Hitomi's Answer□
キャンドルのシーンは一番といっていいほど好きなシーン。
キャンドルの温かい光、炎がちらつき色が踊るような美しい光景、
闇の中に浮かび上がるたくさんの色とその美しい色に重なる人々の笑顔、
あの美しい光はずっと脳裏に焼きついている。
そしてあのシーンでのひかりの心情を今振り返っても苦しいほど愛おしく感じる。
あの場面でひかりが口ずさむ歌。
「もう逃げないから 私をゆるして もうゆるすから 私を愛して」
この歌は撮影が終わってからも口ずさむ、私のしばらくのテーマソングとなった。
始まりから終わりまで、心を代弁する音楽がたくさんのシーンで奏でられ、改めて音楽の素晴らしさを知った。
心が叫ぶようなRIZEのKENKENさんの楽曲や、美由紀さんが今谷忠弘さんや中村圭作さんのピアノと作った心に染み入るような音楽。
こだわりぬいた美由紀さんの感性が心の音となって響いている。
ラストシーンは私の通いなれた道で行われた。
偶然なのか必然か、隣にいつもお参りに行く神社があった。
ひかりの力強く歩いていく一歩とその道のりを守っていてくれている、祝福されているように感じた。この作品が誰かの心へと渡ってくれることを祈っています。
■Q4■ 短くも、濃く、深い撮影となった本作。撮影を終えて、‘片山瞳’に残ったことは、なに?
□Hitomi's Answer□
この作品を終えて、もっともっと心からの思いを伝えたい、と感じた。
ひとりの女性の心の一部、人生の一場面を共に生きる事は、こんなにもたくさんの事を教えてくれるのかと、驚かされた。
その一方で、私は観て下さる方々へ、私が教えられたことをちゃんと伝えられただろうかと不安な思いばかりが募った。それは、自分自身の至らなさや足りない部分を痛感することでもあった。
他人の立ち入る事のできない、深く傷つきやすい心を描いた、深い愛が通っている作品なだけに、至らなさを実感する事は悔しくてたまらなかった。
今、私にできることは、伝える力をもっともっと磨いていくことだと思う。作品に通う心の真髄を伝えるためにまだまだやれる事がいっぱいある。
ここで学ばせていただいたこと、それを活かせるように精進していこう。
観ていただける方々に心深く響くたくさんのものを伝えられるように成長していこうと思います。
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出演:片山瞳 監督:松田美由紀
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